朝焼けの肌寒さがまだ少し残る中ふと視線をあげたら、こぶしがもう、小さな蕾をその枝いっぱいにつけていました。
花たちはもう、冬が始まる前から春の準備をしているのですね。
桜の体も、そろそろピンクに染まっている頃なのでしょうか。この時期になるといつも思い出すのは、桜はあのピンクの花を咲かせるために、全身を桜色の色素で染めるという話です。その頃の桜の木肌を煮出すか何かすると、ほんのりピンク色が出るのであると、花が散った後、一年をかけてまた桜色を体に溜めて行くのだと、以前なにかで読んだことを思い出すのです。
桜のようないじらしさを忘れずに、わたしも生きていけたらいいのですが。
先日、学内の室内楽発表が全て終了致しました。
自分のリサイタルからあわせて、ブラームスの2番ソナタを合計4人と弾きましたが、リサイタルからというと5月くらいからの付き合いだったこのソナタ。
若い頃は好きではなかったのに、いまではかなり好きな曲のひとつとなりました。こういうこともあるから、歳を重ねるというのも悪くないですね。
トリオではベートーヴェンの大公トリオとショスタコーヴィチのトリオ。どちらも初めてでしたが、チェロを演奏してくださった銅銀先生が丁寧にお優しく教えてくださって、本当に勉強になりました。
2年前、世界のトッププレイヤーである先生と一緒にトリオを演奏させていただけるとは思っていなかったので、本当にこの学校で素晴らしい体験をさせていただけたなと実感しています。
ピアノの生徒さんたちはデュオまで先生と出来るし、本当に凄いシステムだと改めて感じます。こんな充実したところ、ここしかないのではないでしょうか。
一緒に弾いてくださった先生、友達、お疲れ様でした。また、有難う御座います。
演奏会のお知らせですが、12/29に賛助で歌のコンサートに参加します。アートカフェフレンズでやるのですが、まだ詳細がでておりませんで…^^;わかり次第ご連絡致します。
もうひとつ、初デュオライブを行います。
2014年2月1日の夜、六本木ソフトウインドにてクラシック中心のデュオライブ!
ピアニストはピアソラやクラシックを得意とする、加畑嶺さん。わたしの先輩とよく演奏なさっていたり、最近では様々な方との演奏、またCDなどのメディアでもご活躍の方です。
色々ドキドキしますが、初めての二人ライブなので(いつもは3人ですから^^)もし宜しければ足をお運び下さいませ。こちらもまたお知らせ致します。
写真は室内楽発表の時に落書きした絵。
星野沙織
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