2014年4月4日金曜日

ふいに

意識もせず迎えた朝の中に、なにかとてつもなく大事なものが見えた気がして、そんなときには思わず駅へ向かうことを辞めて、立ち止まってあたりを見渡してしまうのです。そして結局、見つけようとしたものがなんであったかわからないまま、時間に追われて駅へ走り出すのです。


もうそんな思いはしないように、身支度をしてその日その日の朝を迎えることが出来るように、繰り返している夜が、朝が、一日が、季節が、誰かの人生に似ているわたしの人生が、たとえその変化が織り込んだ毛糸の一本ほどの些細なものであっても、違うものとして気がつけるように、体の中から感じて過ごして行きたいのです。


写真はエロール・ル・カイン作画の「美女と野獣」。幼少期、あまりこのかたの絵は好きではなく、二冊もっていたカインの絵本は両方とも古本屋にだしてしまいました。いまになってなんだか惹かれてきて、インターネットで画像を見て回っています。また欲しい絵本が増えてしまいました・・・おどる12人のおひめさま、ほしいなああ・・・


星野沙織


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