時々時間を見繕って、ひとりになったり、ある場所に行ったり、ある風景に会ったり、そうすることによって必ずかえれるように、手段を練っておかなければならないのです。
それはとても自然で、とても無垢で、我儘で、手に負えなくて、可愛らしくて、素直で、生きるために必要なもので、全てのひとは必ず しばしばそこにかえらなければいけないのです。かえれないと、ひとは遅かれ早かれ駄目になってしまうのですから。
浸した手はふやけます。濡れた髪は乾きます。夏の肌は焦がれます。疲れれば眠くなります。
生きるだけ心は複雑になっていくから、わたしたちはかえらなければならないのです。かえって一度、真っ白になって、そうしてまた、様々な色を自分に塗りながら生きていくのです。
今日は中高時代からずっとお世話になっているピアノの先生と、ベートーベンのピアノコンツェルト「皇帝」を共演させていただきました。
色々なプロのプレイヤーを見ていて思うのは、みなさん本番が一番素晴らしい演奏をなさるということです。今日の先生の演奏も、とても素晴らしく、誠実で情熱的なものでした。ご一緒させていただき光栄です!本当にお疲れ様でした。
五十嵐先生と。
デスクワークの仕事も一段落したので、ここからは10/24の阿佐ヶ谷ジャズフェスティバルに備え、練習などをして行こうと思っています。
わたしたちが演奏するのは阿佐ヶ谷のカフェドヴァリエテという珈琲屋さん。
ギターの橋本さんもわたしも、コーヒー好きなのでとても楽しみにしています^^わくわく。
彼の本職はコンポーザーなのですが、ピアノもギターも出来てしまうのです。う、らやましい・・・
彼は自身のバンド「Led Act Sect」でも活動しているほか、テレビ番組、ゲーム、ショーなどへの楽曲提供なども手掛けています。ちなみに桜木町に新しく出来た「CIAL」という商業施設のOPEN時、CLOSE時の音楽は彼のもの。わたしはまだ聴けていませんが、たくさんの方が利用する施設で、自分の作った曲が毎日のように流れるなんて、なんだか夢のようといいますか、凄い話だなあと思ってしまうのです。ご本人に言うと、「別に」なんておっしゃるのですが・・・
なにはともあれ、10/24は阿佐ヶ谷カフェ ド ヴァリエテさんにて。
13:00会場
13:30開演
入場料*3000円(コーヒー(!)とお菓子付きです)
橋本さんの作品に加え、ピアソラの「単語の轢死」・・・・(°Д°;)
もとい、「タンゴの歴史」を演奏致します。誤変換ひどすぎる・・・(;;)笑
気がついたら9月、ひとつも記事を書いておりませんでした。失礼致しました。生きております。秋口になりましたので、日本酒のひやおろしが出回っていますねー。喜ばしい季節です!
わたしの最近のオススメは「鶴齢(かくれい)」という新潟のお酒。とても美味しかったです。
この酒造はほかに「雪男」という銘柄も出しているのですが、そちらも美味しいのですよ^^雪男は3月に新酒として頂いたのですが、その時一緒に飲んだのが同じ幼稚園に通っていた友達たちでした。20余年ぶりに会ったのですが、本当に楽しく、時間を忘れてすごせました。またみんなお酒が好きだったから、それも楽しかったのだなあ。
ラベルかわいい。
いつものように歩いていて、なにげなく見た道ばたに、葉が静かに落ちているのを見たときに、なんだか急に不安になったのはなぜなのでしょうか。
それはなんだか、当たり前のように元気でいると思っていたペットや、家族や、友達などが、ふいに病に伏したり、目の前からいなくなってしまった時の感覚とちょっと似ていたりしたのです。もっと青々と茂っているはずだと勝手に思い込んでいた、木々の葉一枚一枚が、わたしが見向きもしないうちに静かに静かに死んで行ったのに、そんな変化に気がつこうともしなかった愚かさが、ふと心にずしりと座り込んだのです。
あの真夏の日々の中で、もっと青い葉をみておけば良かったなあ。目がつぶれるくらいのまっすぐな太陽の光を、真っ向から見つめておけば良かったなあ。夜、虫の声に囲まれながら、公園でブランコを漕いでおけばよかったなあ。ぜんそくの時は出来なかったななんて思いながら、花火をしておけば良かったなあ。
毎年毎年、わたしは飽きもせず、過ぎたあとに夏を想うのでした。
星野沙織
HP→https://sites.google.com/site/saorihoshinoviolin/