2013年6月21日金曜日

うそなのかほんとうなのか

先日、お家に帰ったらなんと影の縫製機が!\(^o^)/絶版になっていたそれを父がみつけてきてくれました。早速読みましたが、マザーグースにも似た詩集絵本であっというまに読んでしまいました。このシリーズあと10冊くらいあればいいのに…

エンデは文も素晴らしいですが絵もとても魅力的で、モモなどの挿絵は自身でお書きになっています。この影の縫製機はビネッテ・シュレーダーという絵本作家さんが挿絵を担当しているのですが、この作家さんとても多彩な画風をもっていてちらりと画像を検索しただけで実に様々な表情に出会えます。影の〜の画風はシュルレアリスム的といいますか、ビアズリーから毒気を抜いてコクトーを足したような雰囲気に仕上がっているように思います。わたしの少ない知識からの見解なのでお恥ずかしいのですが!
とにかくモノクロ、すべての絵はペン一本で仕上げられており、斜線の方向や点描、ベタ、またはホワイトのいれ方で色彩を全て表現してあります。それがまたエンデの世界ととても溶け合っていて、マニア受けする本だなあと思いました。なるほど絶版になるわけです笑

ヴァイオリンを教えている小さな女の子が会うたびに成長してくれてびっくりします。わたしはどなたに対してもあまり褒めたり出来ない達で、その子にも殆どそのような対応をしていないのですが(言葉に限らず、教え方も大人の方にするのと殆ど相違ないくらいで^^;)、それでもいつも頑張って、わたしを慕ってくれるので本当に有難いといいますか、じんときます。

先日わたしの似顔絵を画用紙いっぱいに描いてプレゼントしてくれた時などは、まさかという気持ちでしばらくぽかんとしてしまいました。このように褒めるのが下手だと子供に好かれることなどないだろうと思って今まで過ごして来たものですから、本当に嬉しい出来事でした。


大事なひとのことを大事に思う時、またはそのひとの幸せを願う時、それは必ずしも自分自身の納得する結果出なかったり、或いは望まない形であることがあるのだと思います。でもそれをわかりながら、そのひとが幸せになってくれるように動けるひとというのは本当に強いといいますか、並々ならぬ愛をもったひとなのだろうなと思うのです。だいたいにおいて、人間は自分の思いを押し付けることだけで手一杯になって、相手や周りの気持ちに気がつけなかったりするのでしょう。

わたしはいつになったら、わたしをとりまく小さなことや大きなことや、大事なものや些細なものが発するものに、敏感に気がつけるようになるのかしら。
星野沙織
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