2013年5月8日水曜日

春の嵐

今日はまた風の強い一日でしたが、みなさん大丈夫でしたでしょうか?目の中に粉塵がはいった、などという方は多いかと思いますが、わたしも漏れずにその一員でした。

わたしが通っていた大学までは自宅から少し頑張れば自転車でいける距離でして、合わせのために自転車ででかけたのですがまあ家を出た瞬間から向かい風のひどいことひどいこと。人生がうまくいかない例えとしてよくよく荒波だの向かい風だの言われますが、なるほどこれほどの向かい風を経験すると、人生のつらい出来事やなにやらを向かい風に例えたくもなるなと思わざるを得ないほどの強さの風でした。
自宅から大学への行き帰りは同じ道を通るのですが、行きには通れた緑道が帰りには根元からばきりと折れた—直径3、40センチはありましょうか—その木によって通行止めになっておりました。また、走っているわたしの頭にいきなり小枝かなにか固いものが降ってきまして、帽子をかぶっていたからよかったものの、これでもしかぶっていなかったらどこか切っていたかもしれないなとひやりと致しました。そよ風や季節を運んでくる柔らかな風はとても心地いいけれど、ここまで強いと怖いですね。看板や木片や、様々なものが飛んでくる可能性があるわけですから強風の時には十分に注意して外出せねばならないなあと痛感しました。

強風というと、去年の4月頭もひどく強風の日がありましてそのときも買い物にいかねばならず怖い思いをしました。がらんがらんとものが飛ばされる音がしたと思ったら、すぐわきをトタンだか鉄だかの看板が飛ばされていったりして、買いたてのお米5キロを頭の上にヘルメット代わりにのせて小雨の中家まで走ったのも今では良い思い出です。翌日近所の会計事務所さんだかの鉄製看板がぽっきり真ん中から折れているのを見て、無事に買い物が出来て本当によかったと胸を撫で下ろしました。


春は突風が多いと言いますか、三寒四温と言いますか、天気が不安定だと感じる事がおおいのですが、不安定というと秋のほうがよくよく言われますね。女心と秋の空なんて言われますし・・でも実際ころころかわりやすいのは春のほうなのではないのかなあなんて、今年の天候をみていると思います。今年の春の妖精は気まぐれな性格なのかしら。桜が散るのを長引かせたと思ったら、強い風でまだまだコートを恋しがらせてみたり、あついほどの太陽をさんさんと降らせてみたり、本当になんだか、振り回されてしまいますね。小悪魔とはよくいったもの!


さて、筆無精のわたしがここ数日頑張って書いているのは私自身とても意外なのですが、いつまで続くのか・・明日でこのペースも途切れるかもしれません^^;いよいよ大きな本番に向けての大詰めです。い、いやだなあ・・・

ソロというのはどうしてもどきどきしてしまって、臆病なわたしとしてはデュオやアンサンブルがより楽しんで音楽に集中できる気がするんです。ひとりだとどうしても、間違えてはいけないだとか、暗譜が飛んではいけないだとか、音楽以外のプレッシャーにかまけてしまってなかなか楽しめるところまでたどり着けません。

甘ったれていると言われればそれまでですがだだをこねたところで時間は待ってくれませんので、わたしなりに、わたしが出来る事をちょっとずつ準備できればと思っています。

今日の風で運ばれていった雲は今はどこにいるんでしょうか。もう違う国の空の上で、月を見え隠れさせているのでしょうか。太陽の光を帯状にしては地上に落としているのでしょうか。雲には国なんて概念はなくて、ただ運ばれたその場所で漂っては光と遊び、また風によってどこかへ運ばれていくのでしょう。与えられた存在のそれ以上でもそれ以下でもない働きを全うして、やがてもっと高い空に吸い込まれて消えていくのでしょう。わたしもそんな気持ちで、自分に与えられた能力や運命を甘受して生きていきたいものです。

写真はユキツバキ。

星野沙織

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